忘れもしない5月1日
5年生の5月1日。
朝から具合が悪く、登校できない。
でも笑顔だし、元気ではある。
あたしは会社を休み、「保健室に行ってみよっか」とまる子と一緒に保健室に行った。
どうにかそのまま登校させようと思っていた。
保健室の隣にある相談室で、保健室のM先生とパズルなどしながら、それとなく聞き出そうと3人で話してみた。
不安そうな表情もなく、楽しそうにパズルをしている。
「ちょっとだけ頑張ってクラス行ってみる?」と先生が聞いても「無理」と言う。
なんでーーーーーーー元気じゃん!!
意味が分からない。
でも今日は無理だな...諦めよう...と思い、保健室をあとにした。
「今日はお母さんとゆっくりしようか♫」と、近くの温泉へ行った。
初めて行った温泉だったが露天風呂もあってすごく気持ち良かった。
これでリフレッシュできると思った。期待していた。
色んなたわいもない話をしてあたしも楽しかった。
仕事を休んで、娘と2人で温泉に浸かるなんてとても贅沢な時間だった。
まる子はどう見ても元気だった。休んだ理由は見つからない。
楽しみながらも心はモヤモヤしていた。
温泉に浸かりながら、今日は餃子を作ろうか!って話になり、スーパーに材料を買いに行った。
2人であーだこーだ言いながら餃子を作った。
その日の夕方、あたしはネイルを予約していた。
「お母さん行っていいよ!あとはまる子1人で作れるよ!」と言うので、ネイルに行った。
帰ったら、とても上手に包んである大量の餃子が完成していた。
まる子はとても嬉しそうで得意気だった。